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夜がダメでも朝がある

今日は寒いですね。一日中雨で明日も雨のようですね。

ちょっと体調、崩してます。
先週からの全身のだるさ、頭痛に加わり、吐き気まで。
あんまり辛いので、会社からカイロへ直行してきました。
今はだいぶ楽になって、食事も普通に摂れました。
特に大きな病気でなくても、体の不調は気力も失せ、いいことないですね。

ということで週末もあまり調子が良くなかったので、昨夜は書道をせず、
早めに休み、その代り、今朝早く起きて書きました。
今日から新しい法帖で、嵯峨天皇の李嶠雑詠残巻です。
これは唐の詩人、李嶠の詩集を嵯峨天皇が行書で書いた巻物です。

080929_222457.jpg

ご存じの通り、嵯峨天皇は空海、橘逸勢とともに三筆と称せられていますが、
何ともいえない優雅さと緊張感が融和していて、独特の書風で昔から好きです。
やはり中国の書家の書きぶりとは異なりますので、日本の書と
中国の書の両方を学ぶのは、自分の引き出しを増やすことになり、
とても良い勉強だと思います。

私、もともと行書や草書が好きなので、あまり苦になりません。
いろいろな書を見て、実際に書く作業の中で、未だに発見が沢山あります。
関心する事もあれば、戸惑うこともあり、言い意味で刺激的だし、
全く飽きません。

やっぱり私は書道バカなんでしょうね。
まだ体調が万全ではないので、今日はこの記事をアップしたら早々に休みます。
で、明朝、また嵯峨天皇の臨書の続き、やろう!っと。

久し振りに平日に記事を更新して、何となく満足気味。
皆さんも体調にはくれぐれもご留意してお過ごしくださいね。

ではGood Night! おやすみなさい。


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厚さ15cmのその先

すっかり週末更新が定例になりつつありますが、何とか(辛うじて)元気です。

9月は祝日が多くて嬉しいんですが、気がつくと、もう終わり間近。
この季節、夏の疲れが出たり、気候の変化で体調崩しやすいんですよね。
せっかく気持ち良い季節なんだから、元気一杯で過ごしたいですね。
とはいえ私は肩凝りが酷くて、先週末は大江戸温泉に行って、マッサージを
贅沢にも一時間やってもらい、そのうえに砂風呂も初体験してきました。
なのに、もう温泉&マッサージ効果が切れてます。
ああ、温泉に行きたい、体をほぐしたい。。。

願望はここまでにしておき、話題を本題(書道)に移します。
やっと夏から臨書を続けてきた顔真卿の「争座位稿」の臨書(全部)が終わりました。
最初の一枚目から最後の一枚までを積んでみました。

zenrin.jpg

厚さ15cmでした。
枚数は、、、数えてません。面倒すぎます。
そういえば、こんな風に書いた紙を積んで高さを測ったのは初めて。
だから何なの?と言われると返す言葉はないんですが。
やり始める前はもう少し早く終わると思っていたんですが、以外に文字数、多いんです。

でも、この厚さ15cmっていうのは、目標値ではなく、結果として出た数字であり
通過点に過ぎないんです。それが例え50cmでも1mでも。
これを踏まえて、自分の今後の作品にどう生かすか、ここからが本当の勝負。
だから、明日からまた厚さ○○cmに向けて書き続けます。
書道には終わりがありません。
ひたむきに一枚一枚、真剣勝負で書き続けるのみです。

さっそく明日からは別のものを始めます。
師匠からの宿題は嵯峨天皇の書、私の個人的課題としては、せっかく
顔真卿が好きになりだしたので、引き続き、顔真卿の祭姪文稿と祭伯文稿。
そして創作も。

うーん、秋の夜長とは言うけれど、時間がいくらあっても足りないくらい。
やっぱり温泉にも行きたいし。。。



中国からの(良いと悪い)影響

書道してたらまた朝になってしまいました。

争座位稿の全臨、やっと終わりが見えてきました。
ここで少しこの争座位稿について、少し解説。
実際は草稿で、しかも私たちが目にできるのは拓本です。

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いかにも草稿らしいページを撮影しました。
所謂、校正記号があり、また行間にも細かい字で追加した文章でぎっしりです。
内容が抗議文という事もあり、全体に渡り彼の激しい気持ちが伝わってきます。
これが書かれたのは唐の時代、西暦764年です。

唐の時代は、書道の歴史において最も重要な期間です。
芸術として大成し、優れた書家が多く輩出され、現在、書道を学ぶ私達にとっても、
最も抑えるべき「キー」の時代です。
言ってみれば、私を含め現在の全ての書道をする者は、この唐の時代の書や、
また、その応用をしてるにすぎません。
今、使われている五つの書体(篆・隷・楷・行・草)も、この時期には
すっかり完成されているんです。
当時、日本が盛んに遣唐使を送り、政治、経済、文化などあらゆるものを
学び、吸収していたのが解りますよね。

ついでに補足ですが、この争座位稿を書いた顔真卿の字は私たちが日常使うフォントの
明朝体の起源と言われています。

いやあ、中国って凄い、凄すぎる。

しかし・・・最近の中国の食品にまつわる事件が発覚するたび、不信感を抱かざるを得ません。
素晴らしい文化を脈々と受け継ぎ、近隣の諸国にも多大な影響を与えた歴史を振り返り
今こそ彼らが持つ優れた知恵や技術を発揮して、現状から挽回して欲しいですね。

書道から思わぬ方向に進んでしまい、私は一体何を言わんとしたいのか?
自分でも分からなくなってきました(さすがにもう眠くて、頭が支離滅裂かも・・・)
つまり「食」こそ人間が生きるための根幹です、という事(なんでしょうかね?!)

・・・スミマセン、次回までに支離滅裂状態を立て直します。


書道の七つ道具~その二(墨場必携)

台風が接近していますね。
すでに台風の影響を受けた方も多いでしょね。皆さんは大丈夫ですか?

私事ですが、先日誕生日でした。
もう周りからお祝いしてもらうのも遠慮する年齢なのですが、
有り難い事に私の彼は毎年忘れる事なく、事前に聞いてくれます。
それで今年は築地でお寿司をお腹いっぱい頂いてきました。
いかにも、というケーキや花束やプレゼントよりも、美味しい食事を
ゆったり楽しむ時間や、何もしない時間が一番贅沢だと思うようになりました。

今日は書道の作品に取り組む上で、ある意味一番大切な「ネタ」(テーマ)についてです。
人から依頼される場合は、既にその方に書いてほしい言葉や詩があって、
それを書くことになりますが、自分の作品を手掛ける時は「さて何書こうか?」から始まります。
勿論、普段から作品になりそうな言葉を書き貯めていますが、書いてみると
作品になりにくい場合が結構あります。
そして、いつも苦労するのは、その言葉や詩の意味はすごく好きだけど、
絵(作品)にならない場合です。
この場合は、やはり諦めて別のネタを探すことになります。
それでいつも必要になるのが「墨場必携」というものです。
墨場必携とは揮毫するのにふさわしい言葉を集めたものです。

080920_001145.jpg

今、書斎を確認したら墨場必携は5冊ありました。
さらに私は国語辞典、漢和辞典、そして類語辞典も必ず使います。
あと長年に渡って私が書き貯めたネタ帳もありますが、これは企業秘密です。

自分で詩作し、それを書く、というスタイルもあるでしょうが、
私は当分、書く事に徹したいので、テーマは全てこれらから選んだ言葉や詩です。
最近の創作では一字や二字といった少字数を大きく書くスタイルが多いのですが、
字数が少ない分、書く字で構成が決まるのでテーマを選ぶ作業は本当に大切ですし、
実際、相当な時間をかけています。
この時、以前に紹介した書道字典もフル活用し、ノートに鉛筆でなぐり書きしながら
自分の想いとも照らし合わせながら、幾つかの候補を草稿までもっていきます。

幾つかの草稿が出来たら、その中から2種類に絞り込み、その二点を同時進行で
最後まで進めていきます。決められた時間の中で、最初から一つに集中して
書き込んだ方がいいという考えもあるでしょうが、私は師匠のアドバイスで
もうずっと二種類同時進行です。どちらかが行き詰った時、もう一方に取り組めるので
結果として自分を助ける事になるんです。
この一瞬、回り道に見える時間も、必ず自分に返ってくると実感できるようになったのは
最近ですけれど。

師匠の存在が有難いと実感する今日この頃です。
何事においても、王道無し、ひたすら努力ということですね。

すっかり涼しくなり、まさに芸術の秋。
腰を落ち着けて作品に取り組むには絶好の季節ですね。


書道はスポーツかもしれない

やっと10日ぶりに更新。

この間、何やってたんだと思われる方、本当にすみません。
一応、毎日気にはしているんです。しているんですけど・・・
仕事で平日はぐったりでした。そして土曜日、パソコンが壊れました。
パソコンの壊れ具合と使用年数から、新しいマシン買った方がいいと判断し、
昨日買ってきましたが、予想外の出費で、お財布も淋しくなってしまいました。
壊れたパソコンは災難続きで、買って3年しないうちにHDD交換したり、
今回は液晶パネルの破損で、画面真っ暗状態。。。でも愛着ありました。

さてさて今日からマシンもパワーアップ、私の創作活動もパワーアップしますよ!?
昨日から争座位稿の臨書を全紙(135cmx70cm)でやり始めました。
souzaikou.jpg

まだまだ書き込みも足りないし、根性も足りないしで、ブログに写真アップするのが
憚れる本当に恥ずかしいばかりの草稿です。
これからどんどん書き込んで、もっと字の大小や墨の潤滑を工夫しないといけません。
ダイナミックさや重厚感も必要です。
今週、師匠に添削して頂く予定なのですが、果たして師匠の目の前に出せるだけの
ものに仕上がるか・・・明日(というか今日)一日、書道漬けですな、ハア(汗)

このぐらいの大きさだと、当たり前ですが、半紙に書くように座って書く訳にはいかず
中腰で書くんです。(分かりやすく表現すると「田植えスタイル」)
つまり腰を屈めて歩きながら書くという事です。
これが結構、腰に負担をかけてしまい、今日も腰痛です。
集中して大きい作品を書く時期は、かなり辛くなって肩も腰もバリバリになります。
最近は、相性の合うカイロプラクティックを見つけ、定期的に通っています。

そんな訳で、書道は意外にも体力勝負なんです。
真剣に集中して書いているとお腹も空いてきますし、結構、エネルギーを消費しているように
思います。その証拠に、お腹が空いてきたら、私はおやつを食べながら書きますが
太らないんですよ。もちろん、満腹になるまで食べないように気をつけてますけど。
全身で書くと、ジワッと汗もかき、私は勝手に初動は有酸素運動だと思っています。

よく周りから、実際に書いているところを見てみたいといわれます。
お見せできるならお見せしたいのですが、実際の現場は色々な音楽がガンガン流れ、
汗だくになりながら、おやつ食べたり、コーヒー飲んだりしながら、
全身のすべてのパワーを筆に集中しているので、
書道のもつイメージからかけ離れているでしょうね、きっと。

こんな私でよければ、いつでも書道パフォーマンスなど出張いたしますので
ぜひお気軽にご連絡くださいませ。









金曜日の夜はリセットタイム

やっとやっと、待ちに待った金曜日の夜です。

根性無しの私は、5日働くと、もう体も頭もぐったりです。
金曜日の夜、退社後に予定が無い日は、いつもよりゆっくりお風呂に入り、
その後にフルーツなどを食べ、部屋の照明を落とし、音楽を流して
リラックスできる雰囲気を自ら演出します。
仕事モードからプライベートモードへのリセットタイムです。
このリセットタイムに浸れる瞬間、仕事からの束縛から解放され、幸せを感じます。
素敵なレストランでのディナーも良いですが、このささやかなひと時も良いものです。

私にとって書道が無い人生はありえませんが、同じく音楽の無い人生も
考えられません。

CD.jpg

これはCDコレクションの一部です。
改めて見てみましたが、ジャンルが多岐で、こだわりがあるんだか無いんだか・・・
クラシックだとベートーヴェンやシューベルトが大好きですね、特に交響曲。
シューベルトのピアノも好きだし、ベートーヴェンのチェロソナタなんかも好きです。
最近は、バッハもよく聞くようになりました。
J-POPも聞くし、マーヴィン・ゲイなんかもありますね。
つまりは、素敵な音楽は何でも好きという事です。

書道をする時も実は音楽が無いと絶対に駄目なんです。
書道に集中できないでしょ?と色々な人に聞かれるのですが、
私は書道に限っては絶対に音楽が必要なのです。
とにかくメロディが流れていないと気分がノッてこないんです。
そのくせ、いつの間にかCDが終わっているから、
決して音楽を集中して聞いている訳ではないようなんですが。

今週は平日に2回しか筆を持てなかったので、週末はしっかり集中して挽回しないと。
さて、その集中のために一枚、CD聴こうかな。
今の気分は・・・う~ん、Keiko Leeかな。
彼女の低音のボイス、好きです。

今回はほとんど書道に関係ない内容でしたので
次回はまた本筋に戻って書道がらみの内容をアップする予定です。

では皆さんもそれぞれのリラックスタイム、大切にしてくださいね。


継続は必ず実を結ぶ

9月になりましたね。それにしても連日の雷雨が凄いですね。

更新がスローダウン気味です。
言い訳みたいで嫌なのですが、平日は仕事でかなりエネルギーを消耗してしまいます。
先週は取材がかなり立て込み、ランチを4時頃に取った日もありました。
自らカメラマンになって撮影したり、記者からの問い合わせやご相談に対応し、
無意識のうちに気疲れするようで、このところ、週末は家事と睡眠(エネルギー)補給と
書道で終わっています。
また明日(というか今日)から一週間の仕事が始まるというのに、この時間(3時過ぎ)に
ブログ書いていて、これまた睡眠不足を引き起こす事間違いないし。
早急に生活リズム改めないと、後で何倍にもなって自分にしっぺ返し来ますよね。
わかってはいるんですけれど・・・(汗)

臨書は相変わらず顔真卿の争座位稿をやっています。
rinsho2.jpg
結構、しんどいです。でも楽しくなってきました。
もともと顔真卿に対して苦手意識があって、無意識に避けていたんですが、
前回の個展あたりから、「これじゃいけない!」と意識を改め、とにかく自分の
好き嫌いの感情は置いておいて、ひたすら書くようにしました。
その効果か、最近は以前ほどの苦手意識はなくなりました。
そうなると、顔真卿の良い部分が見え出してきて、難しいけれど、
じっくり勉強する意味が自ずと分かるようになります。
つべこべ言う前に、ひたすら書くしかないんですよね。

もう少し頑張って全臨したら、これは必ず全紙ぐらいの大きさで展開してみたい。
今はそんな積極的な気持ちまで出てきたので、私としては大きな成長です。

書道は継続以外に道は無いと信じています。
私のこれまでの経験から、少しずつでも書いた者は絶対に上手くなっています。
才能も必要でしょうが、その前にまずは努力ではないでしょうか?
これはどの分野においても同じであると信じています。



プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

作品制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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