2009/05/31
偶然にも
ここ数日で、数人の方から「個展の予定はないんですか?」と尋ねられました。まだ具体的なスケジュールは決まっていませんが、私の中では一年ぐらい前から「いい加減にそろそろ次回の個展をプランしなきゃ・・・」と思ってはいたのですが、この数カ月で一気にやる気が湧いてきて、もしかしたら「やるぞ!」オーラが出ていたのかな?
私の信条は、今の私にしか書けないテーマと対峙するということです。未来の自分が書けることは未来の自分に任せ、今しか取り組めない事を最優先に創作しています。何しろ後悔だけはしたくない。
でも、これは結構しんどい作業で、精神的にも肉体的にもベストな状態じゃないと続かないんです。書道って、一般的なイメージ以上にメンタル面も肉体面もともに良い状態であることが求められ、ここ最近、改めて自分のコンディションの管理の難しさを実感しています。
話を次回の個展の件に戻しますが、今、抱いている構想は分かり易く言えば「攻め」の書道。サイズも大型をメインに、淡墨なのに強い印象の作品だったり、逆に濃墨で優しい印象の作品だとか、それから表装にも凝ってみたい・・・大袈裟に言えば、既成概念を打ち砕く作品を紹介したいな、と思っています。まあ、あくまでも構想段階ですから、この先どうなることやら・・・ですけれど。
でも、どんなに大きなプロジェクトも、始まりは小さな一歩から。そして淡々と続ける(くよくよしない)気持ちの持ち様が最も大切なんですよね。ということで、週末も臨書を続けています。
最近、ずっと自分の作品をアップしていなかったので、今回は久し振りに掲載してみます。前回と同じですが、橘逸勢の伊都内親王願文の臨書です。最初は慣れないリズムに難航しましたが、今は楽しいとさえ感じています。これもちょっとした成長。

明日から6月。何か訳もなく色々な事が頑張れそうな気がする今日この頃です。


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