2009/06/08
6月ですね。早いもので今年ももう半分が過ぎようとしているんですね。
先日のレッスンは、すっかり相手(小3の女の子)のペースに飲まれてしまい、ゆったりと言えばいいですが、だらけていたともいえるし、でも楽しい時間でした。レッスンでは時間を半分に分けて前半は硬筆、後半を毛筆にしているんですが、前回、割と良いペースで硬筆が進み、テキストの課題(カタカナ)をどんどんこなしてしまったので、「次回はテキストから離れて、もっと自由に自分達で課題を見つけてやってみようか。カタカナの言葉の「しりとり」しながらも楽しいかもね・・・」なんて私が言ってレッスンを終わったのですが、それをしっかり覚えていて、レッスンを始めるや否や、「先生、今日は約束通り、カタカナしりとりやろう」と。子供に嘘をつく指導者はいけませんよね。で、結局約束通りやりました。
私:「じゃあ、最初はやっぱり「ア」からね。じゃあ、「ア」のつくカタカナの言葉なーんだ?」
生徒:「うーん・・・ちょっと待ってて」
私:「いいよ、でも早い者勝ちね」
生徒:「ええと、ア、ア、ア・・・」
私:「どう、みつかったかな?」
生徒:「うーん、ア、ア、ア・・・」
私:「先生、みーつけた!」
生徒:「えっ!なになに」
私:「アメリカ」
生徒:「あっ、ホントだ」
で、私がその場でノート赤ペンで大きく「アメリカ」とお手本を書き、それを生徒が書く。生徒の書きぶり(姿勢、鉛筆の持ち方、筆順、字形)はしっかり指導。
私:「じゃあ、次は「カ」のつくカタカナだよ。また早い者勝ちだからね」
以下、この繰り返し。
約40分で10の課題をこなしました。
遊びの要素が大きいですが、3年生の子供に集中力の持続は限界があるし、楽しく継続していくにはメリハリは絶対に必要なんですね。実際、この後の毛筆の出来栄えが素晴らしく、普段と比べ明らかに集中力もあり、リラックスして素晴らしい清書を仕上げる事ができました。何しろ、書いた本人が自分の書きぶりにとても満足していました。お陰さまで、今回のレッスンは私にとってはとても良い経験となりました。今後も、時折、相手に合わせて、色々な遊び感覚のレッスンを試みてみたいと思っています。
レッスンといえば、この週末に新たにご依頼をいただきました。大変ありがたいことです。私も指導を始めた当初に比べればだいぶ余裕が出てきましたが、まだまだ毎回緊張しながら、内心ヒヤヒヤしていますが、レッスンを通して多くのことを学ばせて頂いております。とても遣り甲斐を感じています。
で、ラストは今日も先ほどまで書いていた臨書の写真のアップです。

今回も前回同様、橘逸勢です。あと少しで終わり。いつも終わりが見えてくると愛着が湧いてくるんですよね。
この次に取り組む古典も心の中で決めました。
ああ、やらなきゃいけないこと一杯!(いいことだ)
