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明日から4月ですね

気がつくと3月最後の日。年をとるに従い月日の流れを早く感じるとよく言われますが、近頃、本当にその通りだなと思います。充実していれば最高なのですが、ただ単に日常に流されていては時間の浪費。たまには忙しい中でもゆっくりと自分に向き合い、静かに過ごす時間も大切なのだと実感しています。

それにしても先週は忙しかった。三連休にも仕事が入り、有難くも体力的にはかなり厳しい状態。一週間のうちに二度もイベントで人前で書く仕事があり、緊張が張りつめていた状態だったので、週末はさすがにほとんど集中力が持続せず、頭を使わない単純作業ばかりしていました。

書斎に独り籠って黙々と書く事も、イベントで色々な人に囲まれて「あれ書いて、これ書いて」とリクエストに応じ書くパフォーマンスの仕事も、どちらも私を育ててくれるものと受け止め、両方大切にしたいと思っています。双方に難しさはあり、まだまだ反省ばかりなのですが。

因みに先週、参加した2つのイベントはトロップスさんが主催する「心と体にやさしいランチ会」と、お取り寄せダイニングKURIKURIさんの3周年記念感謝パーティでした。やっぱり色々な方にお会いできる機会は貴重ですね。お声をかけていただいて感謝!です。

さて私自身のイベント、11月の個展ですが、大型作品はだいぶ?目処がたってきましたが、アクセントになる小型、中型作品はこれから。時間のある時に少しずつ構想を練らねばと、少々焦りも出てきております。まあ、この焦りが良い緊張となり、自分を駆り立ててくれるんですよね。

これから濃いめのコーヒーを入れて、新しい作品の構想を練ってみようと思っています。


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螺旋階段

もう3月も残り僅かというのに、今日は一日冷たい雨で、外出するのも億劫でした。

さて、タイトルの「螺旋階段」ですが、これは私がイメージしている書道の成長の図です。普通、一般的に成長をイメージすると右肩上がりの直線、もしくは曲線だと思いますが、どうも書道においては当てはまらないように感じるんです。

螺旋階段を真横から見ると、ぐるぐるとうねりながら上昇、見方によっては上昇するのにぐるぐると回り道をしている。また、真上からみると円を描いている。つまり螺旋階段上での位置をを語るには、真横から見て下から(または上から)どこに居るか、そして真上から見て円周のどのあたりに居るか、少なくとも2点を把握する必要があります。

書道の上達は、筆使いは勿論のこと、墨つぎ、道具の使い分け、手本の理解力、創作になれば構図・構成力、空間への意識、墨色、落款、印の色、表装のイメージ、作品を生む発想力、集中力、体力・・・まだまだありますが、様々な要素をまんべんなく学ばなければなりません。だから筆使いは完璧でも必ずしも秀作とは言えない訳です。書写と書道の違いはここにあるとも言えます。

螺旋階段の話に戻ると、こういった様々な要素は螺旋階段の上から見た円周上に散らばっていて、書道を学ぶものは一歩一歩、階段を上がる毎に、その要素にも出会いながら上昇していく。これを繰り返し、一周すると上から見ると最初と同じ地点に立っていても、横から見ると何段も上の位置に居る。

何て時間のかかる道なんだろうと思います。一段上がって、今までとは別の世界を見てはまた勉強する。でも少しずつだけど高い位置へ行けると、だんだん広い世界が見渡せるようになる。

でも螺旋階段には限界がない。自分が行きたいと思えば、階段はどんどん作られ、一層高い位置へ行け、沢山の世界を見れるようになる。疲れたら休んでも良い。そしてこれは他人との競争ではない。

自分のペースで一歩一歩登れば良い。

創作へのモチベーション

今日は何でも5月上旬頃の陽気だったそうで、日中は本当に暖かく、私もジャケットを脱いで外を歩いていました。やっと待ちに待った春本番!となりそうですね。

このところ、有難い事に毎日スケジュールが詰まり、レッスンへの行き来の合間に打ち合わせをし、移動中もメールでやりとりし、夜中に期日が迫った仕事を何とかこなす、を繰り返しておりましたが、先週、風邪をひいてしまった事もあり、今まで気力で何とか続いていた個展用の作品の創作活動が2週間ほどストップしております。暇な毎日も張り合いや刺激がなく、必ずしも創作が順調に進む訳ではないのですが、今年に入ってからの多忙と疲労で、実は少しずつストレスが溜まってきていたようで、実際、気力も湧かず苛立ち気味だったのです。書きたいのに時間が十分に取れず納得するまで書けない辛さ、私には一番こたえます。

ちょっと言い訳がましかったですね。

こんな時、自分を駆り立てるもの、それはやはり素晴らしい芸術に触れる、これに尽きます。自分が抱えている不満や苛立ちが吹っ飛んでしまうほど素晴らしいものを目の前にすると、人間って素直になれ、自分の小ささを実感でき、謙虚に本来の目的に戻れるんじゃないでしょうか。今日、書道の道具を買いに出たついでに書道関連の書籍コーナーにも寄り、一通り売り場を一周して帰ろうとした時に目に入った一冊の本を衝動買いしてしまいました。

outaku1.jpg  outaku2.jpg

王鐸(おうたく)は明の時代の能書家で、私の好きな書家の一人です。創作で壁にぶち当たると「王鐸みたいに自在に筆を使いこなせられればどんなにいいだろう、、、」といつも思う、そんな存在です。

帰りの電車の中で早速ページをめくっていると、「早く書きたい!」この気持ちだけになれた。今夜は自分の作品だけに向き合う、私にとっての贅沢な時間を過ごしたいと思っています。

思い返すと私はいつもこれを繰り返しています。

プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

作品制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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