2010/04/17
無駄
今日は寒いです。4月も半ばを過ぎたというのに、本当に寒いです。このところ、ブログの更新ペースがかなりスローで、自分でも開き直っている面もあれば、情けないと思う面もあり、寝る前には明日には書こうと思っているのに、それが実行できない。まあ、結局は言い訳ばかりで怠慢なんですが。そのくせ最近はTwitterもはじめてみようかと思ったりするんです。今の調子じゃ、二兎追う者・・・状態になるのは目に見えているのに。でも、やっぱりTwitterも楽しそうだな。
今月は新たな作品を4つ、手がけはじめました。頭の中にあるイメージだともっとメリハリがついて素敵なのに、私が書くと、インパクトのない陳腐なものになってしまい、なかなか納得する出来に到達できません。書道の世界は「無駄を作る世界だ」と、よく師匠に言われますが、本当にその通り。一晩書いて反故にした作品の山は、ごみ袋一つ分ぐらいになる時もあり、創作に取り組んだ後は、よくこんなに書いたもんだという思いと、沢山の紙を無駄にしたという思いが交差し、それを淡々と受け止めて、次にどこをどう改めるか、冷静にならないといけない。この一連の作業、たまに、ものすごくしんどく感じますが、やっぱり作品を作り出す事は楽しくて(でも本当に苦しいんだけれど)止められない。

これは先日の夜、創作した後の残骸。反故の山と筆3本。なかなか好きな線が出ず、同じ羊毛の長鋒(9cmぐらい)の筆でも3本を使い、結局、一番繊細な毛の筆に落ち着きました。余談だけど、このように同じようなスペックの筆でも、毛の質により、筆を持つ手に伝わる感触も、蓄えられる墨量も、筆が書く線も異なり、そして、、、値段はケタが変わります。
書道って、沢山の時間をかけて沢山の無駄を重ね、そして道具には妥協できない。
何て世界でしょうね。


スポンサーサイト