2010/06/21
最近感じる事-その2-
その2として再登場。今回は感じる、というよりも疑問を抱くといった方が近いかな。それはレコード店がどんどん閉鎖しているという現状。音楽は配信が主流になりつつあるんだなと時代の確かな大きな流れを再認識しつつも、寂しさを禁じえないです。ダウンロードは確かに手軽で、リーズナブルかもしれないけれど、特にアルバムの中の曲をばら売りしている状況には違和感さえ感じます。作り手はアルバム全体を一つの作品として曲作りは勿論、ジャケットデザイン、歌詞カードなど全てにおいてこだわり、生み出しているのだと思うのです。
昔、昔、その昔、私が小、中学生だった頃、お小遣いをコツコツ貯めて、レコード店に行くのが何とも幸せでした。3000円貯金ができたら、次はこのレコードを買うんだと、いつも頭の中には欲しいレコードリストがありました。お年玉を貰えるお正月は2枚同時に買ったりして、そしてレコードやテープを「すり減るほど」聞いていました。CDの時代になっても同じ、大学生となり暇があれば、いつもレコード店か本屋にいて、店内をぐるぐるしながら、これはと思ったら視聴したり、立ち読みして、そしていつも欲しいだけ買えない我が懐を恨めしく思ったものです。社会人になって、まとめてCDを数枚買ったり、本を数冊買えるようになって、大人になったもんだと実感したものでした。
でも今ならパソコンの前で、とりあえず欲しい曲だけダウンロードしちゃって終わりだもんね。言い過ぎかもしれないけれど使い捨て感覚で音楽をダウンロードしているんだろうなと思うと悲しくて。
書道にもこんな時代が来るのかな。年齢層から考えるとそこまで極端な変化は起きにくいと思うけれど、洗濯で落ちる墨液がある事を考えると、手間がかかる事は無い方が良いという考えは少しずつ押し寄せているように思います。
手間がかかる事、面倒な事にこそ価値がある事もあるんですけれどね。まず、一度は面倒がらずに何でも体験してほしいです。


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