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焦らず急ぐ

こんな時間(早朝4時頃)ですが、創作の合間にちょっと出てきました。

そろそろ個展に向けて最後の追い込みなので、どうしても無意識のうちに神経質になっているようで。精神のバランスを崩すと追い込みどころじゃないし、そもそも自分で好きな事やっているのに、焦ったりイライラするなんて、器が小さくて情けないし、みっともない。

ということで、昨日までは、仕上げまであと「○か月」というかなり大雑把な時間の括りでカウントしていたんですが、今日から「○日」にしました。

これだけでかなり気持ちが楽になって、、、そうしたら、やっぱり書く事が楽しい。急がなくちゃいけないけど、決して焦ってはいけない。難しいけれど、気持ちの持ちようですね。

失敗

ま、ご覧のように、今日も駄作の山に囲まれている訳ですが(本当はこの3倍ぐらいの山でした)、あと少し書いて本日の書道は終了の予定です。もうすっかり朝ですけれど。


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個性とは

今年の暑さ、異常ですよね。夏なんだから暑さは仕方ないとはいえ、もう本当に勘弁して欲しいです。

今月も下旬を迎え、振り返ると今月は結構忙しいなあ。当初は夏休みでレッスンをお休みされる方もいるので、ゆっくり創作の時間に充てられると思っていたのですが、新規レッスンも始まり、今年の夏はまさに熱く、暑く過ごしています。この忙しさ、嬉しい限りです。本当に感謝しております。

今日は貴重なオフだったので、手直ししたい作品や新しい作品などをずっと手がけていたので、少し腰痛が辛いです。そうです、大きな作品を書くには例の田植えスタイルになるからなんですが。当然、墨磨り機は一日中、フル稼働です。今もこのブログを書いている間も、墨磨り機は私に代わって働いてくれています。

創作風景

さっきも作品に向かい合いながら考えていたんだけれど、良い作品の究極の条件は「品格」だと思っています。では書道に於いての品格とは・・・私なりの回答ですが、古典を勉強し、理解しているか、だと思っています。よく古典の勉強に捕らわれ過ぎると、個性が発揮できないと言う方がおられますが、私はそうは思っていません。個性とは、そんなヤワはものではないからです。むしろ隠そうとしても、出さないようにしていても出てしまうのが個性です。グループレッスンでは、たまに皆の作品を貼りだして皆で見合う事をします。同じ指導者のもと、同じ手本を見ながら書いていても、仕上がった作品は十人十色。これが個性です。演出して意図的に作り出すものとは違うはずです。どんな人にも素晴らしい個性があるのに、多くの人は必要以上に演出したがりますが、多くの場合、それは嫌らしさになります。書道の世界では「俗っぽい」とよく表現します。

多くの古典に向き合っている中で、「ああ、こんなふうに解釈すべきだったのか」と突然、分かる時があります。この瞬間の積み重ねによって、自分の作品に磨きがかかり、品格に繋がるのだと思っています。ただ、この作業はものすごく時間がかかるし、いつ理解できるかもわからない。それこそ人により積み重ね方も異なる。本当に好きじゃないと続かない世界だと思っています。

でも書道という長く続けられる世界であるので、私は出来るところまで古典と向き合い、そこから得た私なりの解釈のもとで創作を続けていきたいと思っています。装うのではなく、揺るがない根底を固めた、普遍性のある作品があるはずと信じて。


撮影大会

今日は部屋に籠って、個展用の作品の撮影大会を汗をかきながら、ひとりで黙々としていました。

まだ作品は完成ではないんだけれど、だいぶ全体の仕上がりが見えてきたという段階です。残された数カ月で、全体のバランスや個々の作品をどう修正していくか、一度、精神的に余裕のある段階で俯瞰しないと、どうしても独りよがりになってしまうんです。そのために冷静に現段階を見つめるために、今月の早いうちに撮影をしておこうと前々から思っていたのですが、何故か今朝起きたら「よし!今日だ!」と思い立ったのでした。

この作業、以外にも結構ハードで、エアコンが効いている部屋でしているにも関わらず汗だく。大きな作品が多いので、壁に貼って、撮影して、、、という作業の繰り返しでも、いい汗かきました。

撮影が終わったら、休む間もなくトリミングなどのデータ編集をし、かなり小さめのサイズ(手のひらサイズぐらい)に変更してプリントアウトし、余白を切り落として終了。

これができると、例えば表装や会場のレイアウトもかなり具体的なイメージが描けるし、今後、何を足すか、または引くかも冷静に検討できるんです。案内状葉書や作品集の作成の準備にも活躍します。個展となると、勿論、個々の作品の仕上がりにも拘りを持たなければならないけれど、会場全体のバランスから案内状の一枚まで気を配らなければならない。作家であり、プロデューサーであること(もっと言えばプロモーターも)、これがこれからの書家にも求められる事のような気がします。

少し偉そうな事を書いたのはいいのですが、現実の話に戻ると、今日の撮影を通して、再度手を入れなければならない点ばかりが目につき、正直なところ、余裕など全くなく、むしろ時間は足りるのかと少々不安になっている状態です。

こんな時は、「今日気がついて良かったんだ、直前だったら間に合わなかったんだから」と自分に都合よく解釈していますが、、、頑張れ、私!


リフレッシュ

気がつくと8月。相変わらずの暑さ続きですが、私は夏バテもなく元気です。個展の作品制作もそろそろ最後の山に差し掛かる、、、という今日この頃なのですが、先週は束の間のリフレッシュを思う存分堪能し(少し堪能しすぎの感もありますが)今は心身ともに健康です。

リフレッシュ・メニューは、木曜日(29日)に久保田利伸さんのコンサート、金、土曜日(30、31日)は館山に一泊、というものです。

以前のブログで久保田さんのファンであると書きましたが、本当に歌の上手さは天下一品、日本一ですよ。ステージパフォーマンスもいつも素晴らしく、今回は2階の後方という条件としては良くない席でしたが、もう十分に盛り上がりました。結構苦労してチケットを入手し、ツアーが始まってからずっとこの日を待ちに待ち、何度もCDを聞き、今までのライブを思い返したりと、まさに「気もそぞろ」という状態で当日を迎えたので、ライブが終わり、昨日までは「もぬけの殻」でした。ライブについてはいくらでも書けそうで、いや書き尽くせなさそうなのでこの辺で終わりにしますが、彼の歌、音楽との向き合い方、生き方からいつもパワーを貰っていた私は、これからももっと頑張れそうです。あんなふうに年を重ねていきたいなぁと思っています。

そしてコンサートの翌日は一泊二日の館山旅行。東京駅から出ている高速バスが便も多く便利でした。ホテルの部屋はオーシャンビューで、露天風呂付き。食事も地元の海産物と野菜をふんだんに取り入れたメニューで、全てに満足しました。海の街で育ち、海が大好きな私は、ただ海を眺めているだけで落ち着き、自分と静かに向き合え、とてもナチュラルになれます。私にとって、海とは海水浴や潮干狩りに行くところではありません。私にとって海はもっと大きな存在で、時に厳しく、時に偉大で、時に優しく、時に美しく、私の喜怒哀楽の全てを包み込み受け止める、そんな存在です。まだまだ先の話だけれど、終の棲家は海が見える家がいいなあと思っています。

土曜日の夕方には自宅に戻り、またいつもの生活に戻っているのですが、このたった三日間のリフレッシュが充実していたので、2週間ぐらいの休暇と同じぐらいに感じています。オンとオフの切り替え、本当に大切ですね。

8月に入りレッスンも夏休みモードでスケジュールに余裕があるので、通常よりも自分の時間を多めに持てそうです。この暑さが難点ですが、このリフレッシュのお陰で乗り切れそうです。大型作品もそろそろ仕上げの段階に差し掛かってきましたので、汗を書きながら、悔いのない作品に仕上げたいと思っています。まだまだ書きますよ~!


プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

作品制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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