2011/07/19
なでしこJapanの快挙からひとこと
三連休が終わりましたが、昨日は日本中が勇気づけられる嬉しいニュースもあり、暑い夏が続く中、私も頑張らなきゃと思いました。そんな中、大型台風が近づき、今日は気温は下がったものの、湿気はあるし、明日は東京も荒れそうですね。昨日は私に作品制作を依頼して下さった方が、作品が仕上がった記念に披露会を開いてくださり、照れながら作者としてお招きに預かりました。せっかくの三連休の最終日だというのに、気の合う仲間が集まり、楽しいパーティでした。そして何よりも嬉しかったのは、作品が一番映える特等席とも言える素敵な場所に掛けて頂いた事、そしてとても気に入って大切にしてくださっている事。
作り手として、気に入った作品は例えビジネスであっても手放すのが一瞬ためらわれる事がありますが、このように大切にして下さる方の元にお届けできるなら、作品は私の手元にあるよりもずっと幸せです。そして私も、この嬉しさでもっともっと頑張れます。
ところで話は元に戻るのですが、この度の「なでしこジャパン」の活躍には誰もが興奮し、力を頂いたのではないでしょうか?今朝、吉報を報じる朝刊を読んで知ったのですが、メンバーの多くがアマチュアで、決して優遇されている環境ではないとの事。本当に頭が下がる思いです。彼女達の熱く、そして強い情熱と精神力には脱帽です。
ただ、、、私はいつも思っているんです。日本はスポーツや芸術を育てない国だな、と。実力のある人にはもう少しサポートがあってもいいのではないかと思います。それも彼らが一番サポートを必要とする時に。世界の舞台に立ち、活躍し続ける事の素晴らしさ、大変さを正しく評価してほしいといつも感じています。私が自身を書道家と名乗って活動する事、とてもおこがましい事だと認識しています。こうしてブログを更新する事も。でも続けるのは、少しでも書道家の日々を知って欲しいという思いが強く、少しでも伝えたいという思いからです。書道家なんて、書きたい時、気分が乗っている時にササッーと書いて終わりなんだろうと思っている方が殆どなんです。いえいえ、書道家はスポーツ選手と同じです。日々、地味な練習を積み重ね、一つの作品を仕上げるにも、試行錯誤を何百回と繰り返します。感性も大切ですが、緻密な分析力や判断力も必要です。当然、体力も精神力もです。自分と向き合うのがしんどくて逃げ出したくなる事もしばしばです。教える場合には、また別の能力も問われる訳です。それでも好きだから続けているのですが、芸術やスポーツの分野で真面目に活動している人にもう少し周囲からの理解やサポートがあれば・・・と思わずにはいられないのです。
少し愚痴っぽくなりましたが、こんな時にもしっかり書いていますよ。今日は「枯樹賦」の臨書をやっていました。書けば書くほど楽しくなってきました。褚遂良の線の粘りはいいですね。という事で、久しぶりに臨書の写真のアップです。



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