2012/04/19
いつもと違う環境の中で・・・
都内はすっかり春、コート無しで歩く事がこんなに気持ち良いのかと感じています。暫く休んでいたジョギングを再開したくなってきました。本能的に体を動かしたい、そんな気分です。私は今月から私の今年の大きな目標である「基礎の再勉強」を始めています。基礎の再勉強は定期的にするようにしていますし、自ずとやらなければと感じる瞬間があるのですが、まあ、何と言ってもしんどいのです。地味で忍耐力のいる作業だし、スイスイと進められない事が多いので、自分にイライラする事もあります。また基礎の勉強は終わりが無く、ここまでできたら完了という世界ではないため、常に自分の足りない面に直面する事となり、落ち込む事もあります。でもやらなきゃならない、それが修業です。
でも今回は、いつもの勉強の仕方と違う面があります。それは、仲間と一緒に行うという事です。せっかく基礎をしっかり再勉強するのだから、徹底的に難しく、そして普遍的な題材を腰を据えて行いたいと思い、私は師匠と書道仲間と一緒に同じ内容を勉強する事にしました(正確に言うと、私が巻き込んだようなものです)。独りで勉強するのは、マイペースで続けられる半面、甘えが出たり、他人に見せたり発表しないので、他人から評価される事もなく、緊張感が持続せず、ついついおざなりになりますが、それを避けるために他人を巻き込んで、絶対に逃げられない環境を作り出しました。こうなると量、質ともに目標が設定される事となり、計画的に勉強でき、嫌でも書かざるを得ない状況になります。また同じ課題を仲間と同時に進める事で、程良いプレッシャーが続き、仲間の作品から刺激やヒントを得たり、悩みを共有するといった、独りでは絶対に得られない大きなものが沢山あります。
書道は創作においては共作という事はないのですが、日頃の勉強では師匠や仲間の存在がとても大きいものだと感じています。独りで創作に没頭する時間と、同じ世界で同じように悩んでいる仲間が一堂に会して互いの勉強内容を見せ合う時間、どちらも大切なものです。
この「基礎の再勉強」、予定では今月から6ヶ月続きます。そして、取り上げた題材は空海です。空海を勉強する事も私が提案しました。空海、、、何て難しいんだろう。そして何てエネルギッシュなんだろう。既に空海の気力に負けそう。空海については、また日を改めて書く事にします。
久しぶりに書いた空海の風信帖の臨書です。何だか下手過ぎて・・・コメントできず、といった心境です。

何かを学んでいて行き詰っている時、行き詰らないまでもマンネリしている状況にある時、自分の環境を変える事で大きな変化が生まれ、ガラリと世界が変わったり、道が開かれる事があります。独りで悩んでいるなら、仲間と悩んだ方が絶対に建設的な方向に向かうでしょうし、他人からのアドバイスに開眼する事もあるものです。
さて6ヶ月、長いような短いような。自分で建てた目標を達成するだけでなく、この再勉強から何か生み出したいと思っています。そろそろ次の個展も・・・と考えられるようになってきたところなので。


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