2014/09/27
中国旅行記 ~その3~
9月も下旬、一年の中でも一番過ごしやすい季節ですね。美しい秋が長く続いて欲しいものです。昨日は教室に通う子供から運動会の話を聞き、自分の頃の運動会を思い出し、少し懐かしく、そしてあの頃は過去なんだという思いを改め、子供達には今という貴重な時間を大切にしてほしいと思いつつ、一週間の仕事を終えました。なんともスローな更新で、そろそろ旅行の記憶も薄らぎつつあるので、さっさとまとめてしまいたいと思います。今回は「その3」として、今回の旅のテーマ「北魏の書を訪ねる」からは外れますが、書道にまつわる史跡を他にも見てきましたので、それらをまとめます。
1 河南博物院
鄭州にある博物館で、河南省で発掘された多くの青銅器、甲骨文字が彫られた甲骨の展示は見ごたえがありました。解説もしっかりしていて、かなり充実した博物館でした。時間の都合で、限られた時間しか滞在できませんでしたが、もう少しゆっくり見たかったです。青銅器の金文や甲骨文字は創作のヒントの宝庫です、いつか作品に結び付けたいと思っています。


2 王鐸故居
洛陽の郊外に王鐸の住宅跡があり、展示もされています。実は近年、私はとても王鐸が好きで、ここには絶対行きたいと日本を発つ前から強く思っていたので、着いた時は嬉しかったです。ここへは洛陽からタクシーを利用するしかありません。片道、30分ほどでしょうか。周囲はかなりの田舎町ですが、当時、大臣まで勤めた王鐸ですから、一派な佇まいでした。帰国してからも、時間があれば王鐸の字を眺めています。あの連綿のリズム、ほんの少しでも真似出来たらなぁ。


3 千唐志斎
こちらも洛陽の郊外にあります。墓誌銘の収蔵では恐らく中国一番という事で、本当の事を言うとあまり墓誌銘には興味が無かったのですが、せっかくの機会ですので、またタクシーで行ってきました。こちらは個人のコレクションだそうで、その人の住宅跡に展示しているので、綺麗な庭園もあるのですが、どうも展示が雑で(中国では良くある事ですが)、貴重な墓誌がちょっと可哀そうでした。


今、振り返れば「あそこにも行きたかった」、「あれもしたかった」という思いは、やはりあります。次回はいつ行けるのかわかりませんが、山東省はもっとじっくり見て回りたいと思っています。
次回の更新では、番外編として書道関連以外で行った場所、見た物、感じた物についてご紹介しようと思っています。


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