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硬筆・ペン字の大切さ ~その2~

11月も後半に入り、街中がクリスマスに向けキラキラしてきました。今年も残り僅かですね。今年の締めくくりに向けてもうひと踏ん張り、といったところでしょうか。無理せず継続できるペースで仕事にプライベートに楽しさと緊張感のバランスを大切にしなければ、と自分に言い聞かせています。

さて、硬筆・ペン字の大切さの「その2」として、書くにあたり、または書く前に心掛けておく事をまとめてみます。

早速ですが、美しい字を書きたいとは誰もが思うことでしょうが、では自分が理想とする美しい字を頭の中で明確にイメージできますか?ダイエットする場合、理想とする体重やスリーサイズをイメージし目指します。女性ならその日の服装やヘアメイクをする場合でもTPOに合わせ具体的なイメージを頭に浮かべて行う場合が多いですね。仕事でも目標や目的無しには前に進めませんし、効果的に動けません。何においても目標や目的を持つことはとても大切です。これがなければ惰性的に動くだけで、時間がただ流れ徒労に終わってしまいます。

つまり美しい字を書くには、頭の中に目指すべき美しい字のイメージを持つことが最初の段階となります。ただ美しい字のイメージを明確に持つ事がとても難しいのです。なぜか、、、それは日常において美しい字を目にする機会がほとんど無いからです。美しい字を目にするのが非日常となってしまったからです。現在の私たちが目にする文字の殆どは明朝体やゴシック体といったフォントなのです。

この点を踏まえたうえで、美しい文字を書くために留意する事として

① 字の概形を意識する
文字により概形が異なる。同じ形の枠に納めない。(逆にフォントは同じ枠に納めています)

② 文字の「直線」と「曲線」を意識する
直線で書くべき部分を曲線で書くと(逆の場合も)、癖が強い印象になる。

③ 字粒、行の中心を揃える
一つの文字が上手に書けても、複数の字の大きさがマチマチだったり行が曲がると台無しです。余白も含め統一感も大切です。

④ (番外編として)正しい筆順で書く
初心者で字の形が整っていない場合、筆順が誤っている場合がとても多い。

正しい姿勢、持ち方で、上記のちょっとした意識を持って字を学ぶと、まず自分の癖がわかってきます。自分の癖がわかれば上達のスピードはぐっと上がります。ペン字は毛筆に比べ、道具の準備や後片付けも簡単ですから、ちょっとした隙間時間に取り組めますので、最初の一歩を踏むには毛筆より楽かもしれません。

そして字を書く時(特に他人に対して書く場合)は「ゆっくり」「心をこめて」「丁寧に」を心掛けてほしいものです。例え癖字でも丁寧に書かれていれば気持ちが伝わります。

ペン字・硬筆について、あともう一回おつきあいください。

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硬筆・ペン字の大切さ ~その1~

日毎に秋が深まり、日没が早くなり、朝晩の冷え込みがどんどん増してきました。空気も乾燥してきて、そろそろインフルエンザの流行にも気をつけなければなりませんね。季節の変わり目のこの時期は、とかく体調を崩しやすいですから、少し念を入れるぐらいが丁度良いと思っています。私は少しでも喉の違和感や全身のだるさ、寒気を感じたら、すぐに葛根湯を飲んで早めに休むようにしています。これでこの数年は寝込む風邪はひいていません。

今日は硬筆、ペン字について私が思う事を書いてみたいと思います。硬筆、ペン字の学習においてまず注意する事は、筆記用具の選定と持ち方、姿勢になります。そしてこの中でも持ち方はとても重要だと痛感しています。正しい持ち方が出来ていれば、最初の山は越えたも同然です。

今更、筆記用具の持ち方なんて、、、と思われる方もいらっしゃるでしょう。でも正しい持ち方が身についている人は以外と少ないものです。私の経験上、30代後半以上の年齢の人は、まずまず正しく持てているようですが、それ以下の年齢になると、正しく持てている割合はぐっと下がります。そして20代や学生、子供ではかなり悲惨な状況なのです

私の経験上、間違った持ち方をしている人は以下の2つのパターンのどちらかに属する場合が多いです。

① 筆記用具を持つと、筆記用具が垂直に近いぐらいの角度になる→掌の中に大きな空間が保てない

② 筆記用具を持つ際、三本の指(親指、人差し指、中指)の「腹」で握っていない。(特に親指の第一関節周辺で筆記用具を握り親指が下を向かず、前方や上へ突き出している場合が多い。この場合も掌の中に大きな空間が保てない)

いかがでしょうか?心当たりのある方、いらっしゃいませんか?どちらの場合も、指、手首、腕全体に不要な力が入り、滑らかに筆記用具を運べず、字の形は崩れ、そして疲れます。その結果、必要以上の筆圧でゴリゴリ書いてしまうか、逆に全く力が入らず、フニャフニャ、クネクネととミミズが張ったような字になってしまいます。

正しい持ち方はとてもシンプルです。

親指、人差し指、中指の腹で筆記用具を握ります。この時、3本の指で楕円形を成している事がポイントです。最もイメージしやすいのは親指と人差し指をつけてOKサインを作り、この状態で筆記用具をつまむように持ち、あとは人差し指に残りの中指、薬指、小指を添える、というものです。

一度、ご自身の持ち方をチェックしてみてください。ご家族やご友人と一緒に確認し合ってもいいですね。私から是非、お願いしたいのは、小学生以上のお子さんをお持ちの親御さんへです。日頃のお子さんの学習結果はとても気になる事だと思いますが、一度筆記をしている姿勢や持ち方を冷静にご覧になって下さい。その状態のまま成人し、社会人になった姿を想像してみてください。

美しい字は正しい持ち方と美しい書き姿勢から生まれます。気が付いたときにちょっと気にしてみてください。

次回も硬筆・ペン字についてです。次回はちょっとした実践編として、書くときに心掛ける事をまとめるつもりです。

本日は「文化の日」なり

早いもので11月となり今日は文化の日です。せっかくですから、美術なり音楽なり、何かしら美しものに触れ、感じ、そしてできれば自分を見つめなおす時間を持ちたいものです。

ところで日本の祝日、年間に何日あるかご存知ですか。15日です。手帳やカレンダーで毎日スケジュールチャックはするものの、祝日といえば「やった!お休みだ」ぐらいに捉えてしまいがちですよね。ハッピーマンデー制度が導入され、祝日が月曜日に移動して三連休が増え、貴重な休暇はゆっくり過ごしたり、行楽に出かけたくなりますよね。ただでさえ日本は日頃の業務においてはなかなか有給休暇を取りずらい労働環境にありますし。私もサラリーマンの頃は休日となれば、いつもより睡眠を多くとり、気が付くと一日が終わっていた、という過ごし方が多かったです。

ですが年間に15日もある祝日。先進国では最多数です。この15日をダラダラ過ごしたり、混雑している観光地に行って疲れて帰ってきたり、家族サービスで疲れ切って終わりでは少し寂しくありませんか。勿論、バランスよく休暇を過ごすことが前提ですから、のんびり過ごす事も、家族や友人と過ごす事も大切です。ただ、ダラダラ過ごしたり、とりあえず出かける事が惰性になっていないでしょうか?

祝日の今日、年間の15日のなか、どれだけの時間を自分のために活用しているか、少し見つめなおしてみてはいかがでしょうか。幅広い年代をご指導していて習い事に真剣に向き合う世代が子供とシニアであり、中間層は仕事や子育てが優先となり、後回し気味になりがちという事は重々理解しています。でもほんの少しの隙間時間を活用していけば、まさに「塵も積もれば山となる」です。一度に頑張らなくても少しずつ、自分ができる範囲で、続けられるペースでゆっくり進んでみてほしいと思っています。振り返った時に積もった山の大きさを感じられる時があります。やらなければ無ですから、差は歴然ですよね。

私は自身の経験から、常に肉体的にも精神的にも忙しくストレスを沢山抱えている世代の人を応援したい気持ちで仕事に取り組んでいます。毎日の生活で上から下から横からのストレスに晒され、朝は一分でも長く寝ていたい気持ちは痛いほどわかります。でも同時に自分の為に積み重ねる事の大切さも知ってほしいと思っています。

「趣味は時間が出来てからゆっくり」でもいいんです。でも時間が出来る時はいつ来るのでしょうか?子育てが落ち着いた頃や定年後を想定されている方が多い事でしょう。勿論、それからゆっくりスタートでもいいんです。でも残念ながらその頃となると体力や気力の低下と重なり、ゆっくりであっても積み重ねていく事が難しいようです。

「いつか」やろうと思っているなら「今すぐ」スタートするに限ります。

因みに少し宣伝となりますが、私の月曜日の教室は祝日でも開催していますので、ハッピーマンデーでもお稽古ができます。何か新しい事をスタートしてみたい方、ずっと書道に興味があるけれどなかなか一歩が踏み出せない方、まずは行動あるのみですよ。

プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

作品制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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