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年の瀬を迎え

2014年もあとわずか。仕事納めをされ、休暇に入っている方が多いでしょうが、この間にも多忙を極めて働いている方もいらっしゃり、年越しのスタイルも様々ですね。私はゆっくり自宅で過ごしますが、暖かい海外のビーチで新年を迎えたかったのが本音です。

年の瀬を迎え、今年を振り返ってみてまず最初に思い出されるのは夏に中国へ行った事です。北魏の字を訪ね、鄭道昭ゆかりの地である雲峰山や大基山、そして龍門石窟へ行ったのはとても意義深い旅行でした。また機会があれば、中国には行きたいと思っています。今、狙っているのは山東省です。

それから今年はデジタルデトックスを心掛け、ブログの更新はかなりゆっくり、SNSはほぼお休みし距離を置いていました。アッという間に慣れてしまうと、不思議と快適で、今までいかに無駄なエネルギーを使っていたのか知りました。そうすると少しずつ自分の思考が深まっていくように感じました。来年はSNSは少し復活しようと思っていますが、適度の距離は保ち続け、自分にとって快適な環境をキープしたいと思っています。

自分の勉強や仕事においては、引き続き古典学習を淡々と行っていますが、手本の大切さについて色々と考えさせられた一年でもありました。学ぶ立場においても、指導する立場においても手本は必要ですが、学ぶ立場では手本の本質を見抜き解釈する目を、指導する立場においては相手に応じた適切な手本を選ぶ事の大切さを痛感しています。どちらもまずは自ら勉強していくほかありません。精進あるのみですね。

今年はエネルギー(実力)・チャージの年としてスタートしたのですが、今、振り返ってみるとあまり手応えがありません。ということで、来年もしっかりとした底力を身に付けて、同時に色々な表現についても模索していきたいと思っています。

何はともあれ、怪我や病気をする事無く一年を過ごせた事は最大の幸せです。来年も楽しく健康的に過ごせる事が一番の望むことです。

本年も色々お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

石本 美帆


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硬筆・ペン字の大切さ ~その3~

師走に入り、今年最後のカレンダーを見つつ時の流れを感じる日々です。日中は小春日和の暖かさを感じる日も、朝晩は日毎に冷え込んできました。ここ数日は体中の(特に首、肩、腰)凝りがひどく、風邪の引きかけかと心配していましたが、単なる疲労蓄積だったようで、安心するやら師走の忙しさを考えるとウンザリするやら、、、とにかく体調管理を大切にしなければと改めて感じています。

さて更新が遅れましたが今回は硬筆・ペン字の大切さについての最終回です。実は私が一番伝えたい事は今回の内容です。

これまで多数の場面で年齢も性別も様々な方々へ指導をしておりますが、毛筆をやりたくて書道をされている方と綺麗な字を書けるようになりたくて書道をされている方がいらっしゃいます。最初から毛筆に興味があり、毛筆を学ばれる方には問題が無いのですが、あまり毛筆に興味がなく、ただ癖字を矯正したいのであれば、難しい筆使いを習得しなければならない書道よりも硬筆、ペン字を習う法が早道です。ただ習っているうちに気持ちが変化し、進路変更したくなる場合もあるので、堅苦しく考えず、その時の目的を楽しみながら達成する事が一番である事には変わりありません。

さて、ここからが私の思うこと、提案したいことになります。現在は以前と比べ、子供を書道教室に通わせる親御さんが少なく、親子共々、字への意識がかなり薄くなっているように感じます。学校の書写の授業内容においても、バラつきを感じます。酷いところだと硬筆の授業はほとんど無い、毛筆の授業は3、4枚書いたら授業終了、その間に先生から朱墨による添削無しという学校も少なくありません。

ただ、あるタイミングで現状のマズさに直面する場合もあるようで、このブログへもご相談やお問い合わせを頂くことがあります。校内の書き初め大会で順位付けがある場合、担任の先生が綺麗な字を評価する先生へ変わり字の汚さを指摘された場合、進学時の評価に関係する場合など、どれも急には対処できない事です。

ただ、特別上手ではなくても、普段から丁寧に書く習慣だけでも身に付いていれば見た目の印象は大きく変わるものなんです。書道教室に通わなくても、自宅で身に付けられる事もあるのです。

私が思う一番理想な状態は、親御さんがペン字の基礎だけでも習い、その内容をご家庭でお子さんとシェアし一緒にやってみる、時には親御さんが先生役となってお子さんの字を指導してあげるというものです。子供に教えてあげようという気持ちでペン字の基礎を取り組めば、かなり短期間で字は変わると思います。そうすれば親子二世代で字が綺麗になり一石二鳥ではないかな、、、と思っているのですが、親御さんにだって仕事、家事、育児、プライベートと忙しいのも理解できます。でも、せめてお子さんが日頃どんな様子(姿勢や持ち方)で字を書いているのか、たまに見てあげてほしいものです。

残念ながら今や毛筆は日常ではないので、特に望んでいなければペン字や硬筆の基礎だけでも身に付いていれば、急に困った事にもならないのに、、、という思いから3回にわたってペン字・硬筆の大切さについて述べました。

今週は冬本番の天候になり、寒さが厳しくなる模様です。忙しい時期ですが、健康に留意して一年の最後を駆け抜けたいですね。

プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

作品制作、看板文字、ロゴデザイン制作なども承っております。お気軽にメールフォームよりお問い合わせください。

(注)プライベートレッスンについては、女性限定とさせていただいております。

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