2016/09/22
変化の前の苦しみ
長らく雨が続き、一気に気温も下がり、暑さが恋しいぐらいです。こんな時は風邪をひきやすい状態、少し注意深く体調管理していきたいものです。今、創作で行き詰まりを感じています。そろそろ仕上がりが見えて来た段階になって、ガラリと作風を変えたくなり、またゼロに戻って最初とは全く異なった世界にしようとしている作品と格闘しているのですが、もう苦しくて苦しくて。何故、途中で今までの路線から全く違う路線に乗り変わろうとしたんだろう、自分でもよくわかりません。
ただ、、、数年前から今後の自分の作品の世界を模索するようになっていたのは確か。誰かに勧められたり指摘された訳ではないのですが、次のステップを少しずつ意識しながら、数年前(2~3年前)からは、それまでとは違った感覚で古典臨書に取り組めるようになっていました。古典から、線質が見えるようになり、空間を意識するようになり、全体のリズム、呼吸を確かに感じながら臨書が出来るようになり、自分でも少し臨書が上手くなったかな、と思えるようになってきました。
そして最近では、特に次回の個展を来年初夏に開催する事が決まってからは、臨書で学んだ事を創作に生かす事を今まで以上に考えるようになりました。線の緊張感や温かみ、懐の深さを感じる奥行き感、繊細な墨色、律動感、、、書道の要素は数多くありますが、創作に生かす為には、思い切って大胆に、デフォルメしてみる事も大切、そんな事を常に考えながら書き進めていました。最初に大型作品を集中して書き、作品数のメドも立ってきて、秋以降は少し余裕を持って取り組めるな、なんて少し安心していたところだったのに、今週に入り急にやり直したくなってきたんです。これまで書いたものを否定するのではない、でももっと違うやり方があったんじゃないか、という思いです。
これが真のステップアップの為の迷い、苦しみなら、、、苦しくても変わりたい。次の世界に進んでみたい。でも、久しぶりの苦しみで、体も心も疲れています。
「書いて書いて、疲れ果てて迷って立ち止まり、冷静に俯瞰」をぐるぐると繰り返しています。そして今まで以上に、好きな書家である手島右卿と上田桑鳩の作品集を眺める時間が長くなりました。辿り着けそうで辿り着けない答のヒントがあるかもしれない、そんな甘い考えは否めませんが。いつ見ても、多くを内包し、余韻があり、リズムがあり、私が立ち入れる世界ではありません。

でも、やっぱり変わりたい。恐らくもう暫くはこの闇の中で七転八倒しなければならないのでしょう。次の世界の入り口に近づいているんだと自分に言い聞かせて、なるべく気持ちをフラットにして書いていこうと思っています。
上手く気分転換して、楽しめる事には楽しんで乗り切りたいと思っています。皆様もせっかくの秋を有意義にお過ごしください。
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