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自己肯定

クリスマスも終わり年の瀬を迎えました。年末年始に楽しい予定のある方も、仕事で浮かれていられない方もいらっしゃるでしょう。仕事納めも近くなり、何かと慌ただしい時期ですね。子供の頃は今の時期がとても楽しかったのに、大人になると忙しいばかりで楽しみが後回しになりがちで、寂しいような虚しいような。忙しくても日常を楽しむ心は忘れたくないですね。

お蔭様で無事に年内のレッスンは全て終了しました。少し緊張が緩んだのか、疲れが出ているようで体が重い感じもしますが、貴重な休みに年内の後片付けと新年に向けての準備を、と思っています。個展の準備も、だんだん事務作業が増えてきます。無理せずにゆっくりと着実に、一歩一歩進んでいきたいと思います。

今、何かにつけ胸に響く言葉は「自己肯定」。自分自身にも言い聞かせていますし、多くの人に伝えたい言葉でもあります。私達日本人は、小さい頃から社会人になってまで、自分の短所を気にするがあまり、大切な自分の長所を伸ばす事を蔑ろにしがちです。例えば子供の頃も、「夏休みは弱点の克服を!」と塾の夏期講習を受講したり、社会人になっても、自己啓発セミナーはじめ社内で様々な研修やセミナーを受講する機会が多いのですが、多くは自分の足りない部分、弱い部分を補う内容が多いのではないでしょうか。それはそれでとても大切で素晴らしい事ですが、同じぐらい長所を再確認したり、伸ばす時間を大切にして欲しいと思っています。

自分の強さを知り、さらに伸ばす事に惜しみなく努力するようになると、本当の自信とプライドを個々が持てるようになるのではないかと思っています。そうなれば相手の長所や努力を自然と尊重できるはず。もっと豊かに、楽しく協力し関わり合える社会が築けると思うのです。

少し大きな話になってしまいましたが、これは書道でも同様のこと。自分の上達を自分で認められる人は、自発的に勉強を進め、目標を設定し、ゆっくりながらも着実に進んでいるようです。一方、自分の短所ばかり気にする人は、どんどん視野が狭くなり、学ぶ姿勢も受動的になり、「言われたからやる」ようになっていきます。楽しみを感じる事なく続けるなんて、もはや作業。これでは上達するものも上達しません。本当に勿体ない。

習い事は生徒さんにとって指導者の方針や価値観が大きく影響しますが、私は「八つ褒めて二つしかる」を信条としています。どの人にも褒めるべき点はありますから、添削時はそれをまず伝えているつもりです。そして褒められた事は素直に受け入れて欲しいのです。相手の為にも嘘は言っていません。出来ていないのに出来ているなんて絶対に言いませんから、信用してください。たまにはこっそり心の中で自惚れてたっていいと思います。そうして楽しく自信が付けば、「よし、今度はこの苦手な点を頑張ってみよう!」と思えてくるから不思議なものです。

実は私も師匠にこのように育てて頂きました。今は師匠へ恩返しのつもりで生徒さんにこの姿勢で向き合っています。とにかく自分を認め、磨きをかけて唯一無二の存在を目指す事です。だからとにかく素直に自分を認め受け入れる事を大切にしてほしいのです。

年末の忙しい時期ですが、ちょっと手を、足を止めて立ち止まったり、ゆっくりお風呂に使っている時に、寝る前に一日を振り返る時に、「自己肯定」をする習慣をもってみてはいかがでしょうか?自然と心が明るく軽くなります。

実は先々週に伊豆へ行き、気分転換してきました。朝の海がキラキラ輝き、何の根拠も無いのですが、これからいい事が沢山あるんだと、自分に都合よく思ったのでした。こんな感じでいいのではないでしょうか?「笑う門には福来る」ですよ。

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丁寧に 心をこめて ゆっくりと

師走に入りましたね。私は先週から鼻風邪をひいてしまいましたが、寝込むこともなく、今はほぼ完治した状態です。ぶり返さないよう、気を緩めずに体調管理したいと思います。

昨日は友人と出光美術館で開催されている「時代を映す仮名のかたち」を鑑賞しました。

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展示内容は平安から室町までの仮名が78点。仮名の書様の変化がとても分かりやすかったです。私はやはり平安時代の仮名が好きですね。品格とリズム、流れが美しいなあと改めて思いました。普段、古筆の勉強は怠けているのですが、良いものを目にすると書きたくなるんですよね。

時代とともに、字のスタイルが変わっているのは誰しもご理解されていると思いますが、果たして現在の「平成」の書は、後世にどのように記録、記憶されていくのでしょうか。日常で手書きがどんどん廃れている中、主に女子学生が使う丸文字などが残っていくのでしょうか?それともスマホに代表される親指入力なるデジタルなものに移行し、もはや書き文字は文化、芸術として語る内容は無い状態になっているのでしょうか。ふと、こんなことを美術館を出る時に展覧会の感想とともに頭をよぎりました。

どちらにしても、我々の手書きの字は下手になる一方です。利便性や効率化を求められる社会においては自然の流れですが、寂しいですね。

師走の忙しい時期ですが、年賀状の宛名ぐらいは、相手を思い浮かべながら丁寧に手書きで書いて欲しいものです。上手じゃなくても、「丁寧に」「心を込めて」「ゆっくり」書けばいいんですよ。

かく言う私もまだ年賀状作成は全く手付かずで、内心ヒヤヒヤしていますが、何とか間に合うように頑張ってみるつもりです。

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プロフィール

書道家(書道師範)、東京生まれ、北海道育ち、現在都内在住

美帆

Author:美帆
書道家(書道師範)、東京在住。あおい書道教室を主宰、大人から子供までを指導。作品制作においては、国内に限らず海外へも活躍の幅を広げ、多方面で活動中。

毎週月曜日夜間クラス(場所:新橋、成人対象)、隔週火曜日午後クラス(場所:高島平)の生徒募集中です。
レッスンの詳細はホームページ
(https://www.miho-ismt.com)をご覧ください。
お問い合わせはホームページ、または本ブログのメールフォームからお願いします。

出張指導にも応じています。プライベート、グループ(企業・団体への出張可)でのレッスンなど初心者から師範取得まで柔軟に対応いたします(級、段の取得可能)。

いまさら聞けない筆使いの基本、臨書の学習方法、創作の基本、理論などに特化した経験者向けの指導も可能です。既に他の教室で習っているものの行き詰まりを感じている方、伸び悩んでいると感じている方、私をセカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

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