2016/12/27
自己肯定
クリスマスも終わり年の瀬を迎えました。年末年始に楽しい予定のある方も、仕事で浮かれていられない方もいらっしゃるでしょう。仕事納めも近くなり、何かと慌ただしい時期ですね。子供の頃は今の時期がとても楽しかったのに、大人になると忙しいばかりで楽しみが後回しになりがちで、寂しいような虚しいような。忙しくても日常を楽しむ心は忘れたくないですね。お蔭様で無事に年内のレッスンは全て終了しました。少し緊張が緩んだのか、疲れが出ているようで体が重い感じもしますが、貴重な休みに年内の後片付けと新年に向けての準備を、と思っています。個展の準備も、だんだん事務作業が増えてきます。無理せずにゆっくりと着実に、一歩一歩進んでいきたいと思います。
今、何かにつけ胸に響く言葉は「自己肯定」。自分自身にも言い聞かせていますし、多くの人に伝えたい言葉でもあります。私達日本人は、小さい頃から社会人になってまで、自分の短所を気にするがあまり、大切な自分の長所を伸ばす事を蔑ろにしがちです。例えば子供の頃も、「夏休みは弱点の克服を!」と塾の夏期講習を受講したり、社会人になっても、自己啓発セミナーはじめ社内で様々な研修やセミナーを受講する機会が多いのですが、多くは自分の足りない部分、弱い部分を補う内容が多いのではないでしょうか。それはそれでとても大切で素晴らしい事ですが、同じぐらい長所を再確認したり、伸ばす時間を大切にして欲しいと思っています。
自分の強さを知り、さらに伸ばす事に惜しみなく努力するようになると、本当の自信とプライドを個々が持てるようになるのではないかと思っています。そうなれば相手の長所や努力を自然と尊重できるはず。もっと豊かに、楽しく協力し関わり合える社会が築けると思うのです。
少し大きな話になってしまいましたが、これは書道でも同様のこと。自分の上達を自分で認められる人は、自発的に勉強を進め、目標を設定し、ゆっくりながらも着実に進んでいるようです。一方、自分の短所ばかり気にする人は、どんどん視野が狭くなり、学ぶ姿勢も受動的になり、「言われたからやる」ようになっていきます。楽しみを感じる事なく続けるなんて、もはや作業。これでは上達するものも上達しません。本当に勿体ない。
習い事は生徒さんにとって指導者の方針や価値観が大きく影響しますが、私は「八つ褒めて二つしかる」を信条としています。どの人にも褒めるべき点はありますから、添削時はそれをまず伝えているつもりです。そして褒められた事は素直に受け入れて欲しいのです。相手の為にも嘘は言っていません。出来ていないのに出来ているなんて絶対に言いませんから、信用してください。たまにはこっそり心の中で自惚れてたっていいと思います。そうして楽しく自信が付けば、「よし、今度はこの苦手な点を頑張ってみよう!」と思えてくるから不思議なものです。
実は私も師匠にこのように育てて頂きました。今は師匠へ恩返しのつもりで生徒さんにこの姿勢で向き合っています。とにかく自分を認め、磨きをかけて唯一無二の存在を目指す事です。だからとにかく素直に自分を認め受け入れる事を大切にしてほしいのです。
年末の忙しい時期ですが、ちょっと手を、足を止めて立ち止まったり、ゆっくりお風呂に使っている時に、寝る前に一日を振り返る時に、「自己肯定」をする習慣をもってみてはいかがでしょうか?自然と心が明るく軽くなります。
実は先々週に伊豆へ行き、気分転換してきました。朝の海がキラキラ輝き、何の根拠も無いのですが、これからいい事が沢山あるんだと、自分に都合よく思ったのでした。こんな感じでいいのではないでしょうか?「笑う門には福来る」ですよ。

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