2019/11/12
視野を広げる
立冬を過ぎ、日がどんどん短くなり秋の深まりを感じます。朝晩も冷え、少ししんみりとした気分になりがちですね。先日、前回のブログで紹介したオーダー作品をお客様にお渡ししました。とても喜んでくださり、後日お部屋に飾った写真も送って頂きました。「想像以上に素敵」、「部屋のインテリアとの相性もばっちり」、「お願いして大正解」と有難い、いえ有難すぎるお言葉を頂き、ほっと一安心。
さて今回は「視野」について。私もそうですが、夢中になればなるほど視野が狭くなりがちです。そうなると、どんどん悪い方向に向かってしまいます。指導していても、そのような光景はよく見られます。無我夢中で頑張っている人ほど作品全体が見えなくなっているようです。まさに「木を見て森を見ず」の状態です。これではせっかくの頑張りも実を結びません。
解決には経験(時間)が必要ですが、日頃から書いたら壁に貼って見ることをお勧めします。近い距離では見えないものが沢山見えてきます。自分の作品を客観的に見て、良い部分と改善すべき部分を認識して次の一枚を書いてみましょう。私の経験からですが、このような状態になっている人は姿勢が悪い、または机面の高さが合っていない(高い)場合が多いと感じています。
余談になりますが、私も日頃のレッスンで壁に貼って見るように言っていますが、たまに「貼るのが面倒で、、、」と言う方もいます。う~ん、これはまた別の問題。先生、先輩からのアドバイスを素直に聞いて行動する事、素直さや謙虚さも大切ですよ。自分の信念を貫くところはそんなところではありません。私の師匠もよく言いますが、言われたことは例え気にくわない?事でもまずはやってみるべきです。
それから視野を広げるという意味では、筆を持つ時間以外にもできる事が沢山あります。書道関連の展覧会は常にどこかで行われていますし、本も沢山あります。情報を収集するにも便利な時代です。自分に興味のある観点から(例えば書道史、道具、好きな書家や作品など)少しずつ知識を蓄積することも大切です。毎日の生活の中、趣味の時間を捻出するのが難しい人もいるでしょうが、休日にはたまに美術館に出かけたり、書道道具の専門店に行ってゆっくり選んでみる事も視野を広げる事になります。書道に限定する必要もありません。良いものに沢山触れる時間をもつ事を少し意識してほしいと思っています。
ブログの更新がマメではなく、ついつい後回しにしがちなのですが、今後、創作するにあたり何を意識するべきなのか、臨書から創作への展開の仕方、臨書と臨書作品の違いなど、じっくり解説したいと思っています。

これはまだ草稿段階ですが、鄭道昭に代表される円筆の筆遣いを用いた創作です。ここからどんどん変化させていきます。
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