2020/08/19
今更ですが、墨は腐ります
毎日、酷い暑さです。エアコンをつけている室内にいても、少し体を動かすと汗かきますよね。。半紙に書くなら汗もかきかせんが、大型作品の創作となると全身運動ですから、エアコンの効いた室内でも全身汗びっしょり。昨日はちょっと頭がクラクラしてきました。過信せず、無理せず、健康第一で過ごさなければなりませんね。夏場の書道、気を付ける事は道具の管理です。墨にしろ紙にしろ湿気は大敵です。私は紙を保存しているクローゼットは、一年を通して扉は開けっ放しにしています。
先日、SNSに磨った墨の色の違いを投稿しました。その中には腐った墨あり、紙は風邪をひいていてお恥ずかしい状態でしたが、ありのままを紹介しました。
すると「墨って腐るんですか?」という質問が多数。
「そうか、日頃書道をしない人には驚きの事実なのね!」「墨汁しか使った事がなければ当然の反応かもしれない」、、、と感じています。
書道を習っている人でも、墨汁しか使わない人の方が多いのではないでしょうか。実際、私の教室でも100%の生徒さんが墨汁ですし、私も「墨汁でいいです」と言っています。練習に必要な墨量を磨るとなると数時間かかり、その時間を確保できない人の方が多いからです。私は墨磨機を使用していますが、生徒さんに墨磨機の購入を強制できません。「興味があるなら、時間のある時に磨ってみてください」に留めています。
ということは、腐った墨がどのような状態なのか知らない人がとても多いということ。
墨は煤と膠と香料で出来ています。腐るのは膠です。固形墨は夏場だとあっという間に腐ります。墨液には防腐剤が入っていますが、古くなってくると腐る場合があります。それだけではなく、色にじみも変化してきます。(写真で紹介できればいいのですが、腐った墨が目の前にないので次の機会に)
私自身はここ数年、墨色へのこだわりがどんどん強くなっています。墨が持つ個性を知ると創作もどんどん楽しくなるし、緊張感や高揚感も高まります。目で見て習い、試行錯誤を重ねるしかないですが、良い作品を沢山見て刺激を受ける事に尽きると思っています。
普段は墨汁でも結構ですが、たまには「鑑賞して、良い刺激を沢山もらって、自分の世界に取り入れる」というサイクルを楽しんでほしいです。
そしてそして、、、筆も紙も同様ですよ!楽しみながらあれこれ試してみてください。
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