2012/02/16
自分の変化
今日も体の芯まで冷えるような寒さですね。風邪をぶり返さないよう、外出時には気を付けていますが、インフルエンザも流行り出し、油断はできないですね。先週、「北京故宮博物院200選」を見に行きました。想像以上に素晴らしかったです。もう一回行ってもいいぐらい、いや次回は北京(と台湾)で見るぞと強く思いました。やはり本物には本物にしかない輝きや存在感があります。ますますアジアの文化が好きになる一方です。三希堂のレプリカも見れたし、勿論多くの書も見れたし満足、満足です。まあ、一つ難を言えばいつも思う事ですが、閉館時間を延長して欲しい事かな。
私は、といえば、このところ寒さに負けず積極的に創作に励んでいます。まだまだ納得のいく出来には到達していませんが、心地よい苦しみの中で試行錯誤を繰り返しています。

これはその中の一つ。まだ草稿段階です。写真では大きさが表現されていませんが長さが170cmです。今見るともっと線の太さと細さの差を出したいな。これからどんどん書き込まなきゃ。
そして去年までとは少し違う境地で書いているように感じます。拘りを捨てられるようになったし、自由な発想で取り組めるようになってきました。拘りは時には必要だけど、時に最大の壁を生み出す事もあり、その匙加減が難しいのですが、私ごときが発想するアイデアは所詮、拘るには値しないのではないかと思うようになったら、とても気持ちが楽になった気がします。そして周囲からのアドバイスが今まで以上にスッと受け入れられるようになりました。それって自分のスタイルが無いってことじゃないかと思われるかもしれないですが、私が書いている以上は絶対に私の作品だし、私の個性は絶対に死にません。「こうじゃなきゃ駄目だ」と自らを苦しめている状況から脱してみると、それまでの自分がとてもくだらなく、小さく感じます。もっと自由でいいし、表現なんて無限にある。ただ常に「書」としての品格さえ保つ努力さえ怠らなければもっと楽しめるのだと、これまで積んだ体験を通してやっとこの境地に辿り着いたような感じです。
これまでも師匠から、「同じものを何回も書くのではなく、どんどん変化させていかないと」と、もう耳にタコができるほど言われてきたのですが、それを頭で理解する段階から、本当に体で理解し、体現できるようになってきたようです。
自分の変化に気づける瞬間、とても嬉しいし、自分で言うのもなんですが成長を実感できます。これからも、きっとまだまだ変化していくだろう書の道。苦しくて辛くて立ち止る事は数えきれない道だけれど、歩いている限り先は開かれていきます。うん、まだまだ進めるぞ、それにもっと書道が好きになってきた。
改めていつも応援してくれる人達や、私を勇気づけてくれる多くの古今東西のアーティストに感謝!!


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2012/02/21 01:23 by 編集