2012/05/13
エナジーチャージ完了!
GW後の初めての週末ですね。このGWに私はまた中国へ行ってきました。そして先日の金曜日は本当に久しぶりの中学校の同窓会がありました。ということで、この2週間ほどは私にとって良い刺激を受けた、意義深い時間でした。中国では北京と上海に行きましたが、日本では感じる事の出来ない事を肌で沢山感じてきました。あれだけの広い国ですから、ちょっと観光といっても移動距離も長く、当然沢山歩く事となりかなり疲れるのも事実です。また凄まじい経済成長の真っただ中にある国にも関わらず、まだまだ外国人に対しては優しくない面が多々あるので苦労する事もイライラする事もあります。日本以上に英語は通じないし、独特のカルチャーもあります。それでも今回で5度目の中国という事もあり、少しずつ彼らの考え方や行動を理解し、だいぶ滞在中のストレスが減ってきたのを感じました。まあ、とにかく日本での常識は通用しないのですから、割り切るしかないというのが正しいですけれどね。
今回は観光と道具の購入が大きな目的でしたが、道具の購入は楽しくもあり、難しくもあり、まだまだ結果には納得していません。
中国に行くたびに筆は買っていますが、買って良かったと納得できる筆は一本しかありません。もっと言うと、筆においては日本の方がはるかに高品質だという意識が変わりません。もう少し高価でも良いから良い筆を見せて欲しいと言っても良い筆にはなかなかめぐり合えず、今回も5本筆を買って帰り、昨日までに2本使ってみましたが、今のところ全敗です。まだ結論を出すには早いかもしれませんが、やはり職人の腕の違いだと思っています。毛自体には差は無いので、その毛をどのように扱い、筆に仕上げるかという人間の手での工程の質の違いとしか思えません。中国では遥かに低価格で筆が変えるので、例え日本の半値でも相当良い筆を求める事が出来るはずと思い、中国ではそれなりの値段の筆を買っているのですが、難しいですね。もう諦めて、日本で良い質の筆を丁寧に長く使う方が良いのかなと思っているところです。
でも道具を見て回る時間が楽しいし、中国は同じ業界のお店が一つの通りに集まっている場合が多いので、一つの通りを歩くだけで何軒もお店を見て回れるし、通りの雰囲気が素敵なんです。北京では「瑠璃廠」という通りが道具街になっていて、滞在中に二回も行きました。各店の看板を見るだけでも楽しくて、キョロキョロしては撮影し、入店するという行動を繰り返していました。





なかなか納得のいく筆と出会えませんが、それでも今、密かに楽しみにしているのは以前から使ってみたいと思っていた孔雀の羽の筆を今回購入したので、その筆でどのような作品が仕上がるか、あれこれ想像する事です。かなり墨をはじきそうなので、良い意味で私の意図通りにはならない作品になるはず。淡墨をたっぷりと含ませ、一気に書き上げる一文字や二文字の作品だと以外な線が出て楽しそう。
そして話題は飛びますが、先日の中学校の同窓会への出席も良い刺激となりました。北海道の釧路市にある中学校の同窓会を東京で開催出来た事も素晴らしいし、ほぼ卒業以来に再会する仲間だというのにすぐ打ち解けて盛り上がれる事も素晴らしいし、同窓生がお互いの分野で活躍している話からは沢山パワーを貰いました。同世代だからこそ言葉を超えて感覚で分かりあえる事もあり、かなり臭いけれど、中学校の同窓生は私の誇りだなと感じました。こんなに素晴らしい仲間と過ごした三年間があったから今があるんだ、なんて思うぐらいです。今回の同窓会に至るまで、忙しい仕事の合間を縫って地道に卒業名簿から現在の所在を確認して新しい名簿を作成してくれている仲間、フェイスブックの管理人としてこまめに情報をアップしてくれる仲間が居る事に感謝もしています。
広い東京の中で同窓生が立派に活躍している様子を知り、私も次の個展に向けてそろそろ腰を上げようかと思ってきました。精神的にも肉体的にも、もっと言うと金銭的にも厳しいのですが、創作する者としては発表していかなければ上昇していけない。思い出すだけで苦しく辛くなるので、もう暫くゆっくりしていたいのも本音ですが、皆も頑張っているのだから、私も頑張らなくちゃね。切磋琢磨とはまさにこんな事だよね。
今年の春は素敵な春です。


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