2022/11/06
唯一無二
11月になりましたね。今年も残り2か月、早いですね。ここ数年、自分の作品のスタイルは今後どうあるべきか、漠然と考える事がよくありました。国内で活動する分には、例えばオーダー作品なら依頼主からの要望や用途に合わせ、自分の個展であれば「今の私が表現したいこと」をメインに幅広く創作しています。
ただ、数年前から海外へ活動範囲を広げ、より多くの人に書道の魅力や墨や筆の多様な表現力を知ってほしいと展示会へ出品したり、現在はニューヨークの画廊で常設展示を行うなど、少しずつ活動の機会も増やしつつある中、書道は勿論のこと、漢字や仮名を理解しない人がほとんどの中で、どのようなスタイルが受け入れられるのか、内心では戸惑いがありました。
なるべく直感的に鑑賞できる作品の方が受け入れやすいだろうと、海外へは一文字や二文字の少字数作品や金文や甲骨文字といった古代文字の作品をメインにし、今のところ少しずつ良い反応もいただき、購入していただく事もあります。
ただ、今後もずっとこのスタイルのままでいくべきなのだろうか?という問は常にあり、いつもどんよりとしていました。というのも書道には書体は5つもあるほか、少字数から多字数、墨色や紙の大きさも様々、本当に幅広い多様性があるのが書道の良さなので、自らスタイルを固定したくない、という思いが強かったからです。
そんな中、先月末に好きなミュージシャンのコンサートに行く事ができてすっきりと答えが出ました。良いものは良いのだから、自分がしっかり勉強し、鍛錬することを繰り返す中で、良いもののエッセンスは国を超えて伝わるのではないだろうか。そしてその良いものを伝える努力をすべきなのではないか、と考え方が変わりました。
少し大きな事を言うようですが、これを繰り返していくことで、私なりの「唯一無二」のスタイルが確立できるのではないかと思っています。
とにかく良いものを吸収し、応用していく。日々の積み重ねや古典書道の学びには終わりがないとつくづく思う今日この頃です。
結局、毎日やるべき事は変わりませんが、気持ちは新たな思いとなりました。
好きなものを徹底的に好きになり、でもあまり感情的にならず、とにかく向き合い吸収して私の中の引き出しを増やしていきたいと思っています。

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